ゴールデン帯でレギュラー初挑戦
新番組「感涙!時空タイムス」 テレビ大阪
東京朝刊 by 岡本耕治
テレビ大阪が初めて手がけるゴールデンタイムの全国ネット番組「感涙!時空タイムス」(毎週月曜、午後8時)が23日からテレビ東京系で放送される。同局の開局25周年を記念した番組だが、「記念イベントで終わるのではなく、今後も全国向けの番組を制作し続けたい」と燃えている。
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テレビ大阪が初めて手がけるゴールデンタイムの全国ネット番組「感涙!時空タイムス」。(左から)矢口真里、徳光和夫、ビビる大木(撮影・岡本耕治) |
過去の印象的な新聞記事をもとに、その事件の関係者の現在を取材したり、ある年を取り上げて当時の世相を紹介する情報バラエティー番組。初回放送では、昭和39年、新幹線「ひかり1号」の車掌を追跡し、53年に台風で10メートル吹き飛ばされた当時の高校生たちの話を聞く。司会は徳光和夫、矢口真里。リポーターとして、ビビる大木や石田靖らが出演する。
テレビ大阪ではこれまで、単発ドラマなどではゴールデンの全国ネットを経験しているが、レギュラー番組は初めて。
盛岡宣喜番組情報部長は「ローカル局も地域密着路線だけでは限界がある。深夜番組では全国ネットで定評も得ており、以前からゴールデンに進出する機会をうかがっていた」と話す。
今回の番組では自社制作にこだわり、数年前からプロデューサーやスタッフをテレビ東京に1年単位で“留学”させ、番組制作の現場を修行させてきた。
全国をターゲットにした苦労について、担当プロデューサーは「地元向けの番組は、視聴者が限られており、どうすれば喜ばれるかが分かっていた。しかし、今回は子供からお年寄りまでが楽しめるネタとは何か、と相当に悩みながら作った」と振り返る。
制作費も通常の3倍以上を投入。もちろん開局以来の最高額だという。盛岡部長は「とにかく“しょぼい”ものにはしたくなかった。まずは視聴率9%を目指したい」と力を込めた。
初回の23日に全国の視聴者がどのような評価を下すのか。テレビ大阪は、かたずをのんで見守っている。
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