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居酒屋や焼肉店の定番メニューに
メタボが追い風 「黒烏龍茶」が業務用に拡大 
  東京朝刊 
サントリーの「黒烏龍茶」が、焼き肉店や居酒屋などの外食店舗のメニューに広がり始めた。すでに今月までに全国約800店舗で採用されており、さらに拡大する見通しだ。内臓についた脂肪で生活習慣病などの危険性が高まる「メタボリックシンドローム」が注目される中、「脂肪の吸収を抑える」効果を期待する声が追い風となっているが、特定ブランドの清涼飲料が業務用で広く取り扱われるのは異例だ。

焼き肉居酒屋「牛角」を展開するレインズインターナショナルは7月上旬から、首都圏や中国・四国地方の約500店舗で黒烏龍茶を取り扱っている。泉岳寺店(東京都港区)の本間達也店長は「健康に気を使う方や女性、お酒の飲めない方に人気が高い」と話す。

東海地方を中心にコロワイドが展開する焼き肉店「がんこ炎」では約60店舗で導入。ワタミの自然食居酒屋「然の家」でも都内の10店舗で扱っている。今月からは「村さ来」の240店舗でも販売を始めた。

黒烏龍茶は、厚生労働省から表示許可を得た「特定保健用食品」。清涼飲料を販売するサントリーフーズは、焼き肉店などでは脂分の多い食事となるため、脂肪の吸収を抑制する効果を求める客が多いと判断、大手チェーン側が応じる形で販売を始めた。サントリーは今月、年間販売計画を350万ケース(350ミリリットルペットボトルで24本換算)から550万ケースに上方修正した。

商品開発に携わった同社の福山勝実・健康飲料部長は「主な購買層として想定した30〜50歳代の男性だけでなく、女性にも飲んでいただいている。効果が分かりやすいのがヒットの要因では」と話している。



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