「みこん六姉妹」初主演
はしのえみに聞く
東京朝刊 by 安藤明子
「1日30シーンほど撮るのでせりふ覚えが大変。受験生のように早起きしてましたが、チームワークがとてもいい現場だったので、プレッシャーを感じたことはなかったです」。満面の笑顔で初主演した連ドラの収録を懐かしむ。
名古屋の老舗和菓子屋を舞台に、それぞれの事情で独身の6姉妹(はしの、田中美奈子、遊井亮子ほか)と頑固な父親(大和田伸也)が繰り広げるコメディー。店を手伝うために看護師を辞め、家事一切も仕切っている次女の二葉にふんした数カ月間は、「いい出会いと経験ができ、今後への自信につながった。共演者から『これをやれてよかった』と言ってもらったのも初めて。忘れられない作品になりました」と感慨はつきない。
二葉は自分のことはさておいて家族のために奮闘するが、「でも格好よすぎない。やけ酒を飲んだりする人間ぽさが彼女の魅力。ほかの5人の個性が強烈なので、彼女は見る人が感情移入しやすいタイプ」と自分の役を“売り込む”。2人兄妹のはしの自身は「やんちゃで面倒見も悪い」そうだが、がんばり屋という面では二葉以上だ。
幼いころから芸能界にあこがれ、16歳でオーディションに合格し、鹿児島から上京。翌年、萩本欽一率いる「欽ちゃん劇団」に入団するも、待っていたのは下積み生活。TBS系「王様のブランチ」のお買い物コーナーに“姫キャラ”で出演し、ブレークしたのは平成8年のことだ。以来、バラエティーを中心にドラマ、舞台でも大活躍中の32歳、独身。
「結婚願望はありますよ。でも人生を1日として、お昼(結婚)は食べたいけど、何時にどのメニューを食べるかは分からないってところかな」。相手探しはこれからのようだ。
産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
(C)2006.The Sankei Shimbun All rights reserved.