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月に7日は仕事で徹夜 
80歳トニー・ベネット 新アルバム 
  by USA TODAY
【ニューヨーク=USA TODAY(エリサ・ガードナー)】先日80歳の誕生日を迎えた現代最高のボーカリスト、トニー・ベネット。週3回のテニスなど運動を欠かさず、月に7日は仕事で徹夜し、残りの時間は趣味の絵画。「幸せな人生」とベネットは語る。

トニー・ベネット(ABACA PHOTO/MCT)

ニューアルバム「デュエッツ/アメリカン・クラシック」はバーブラ・ストライサンド、ポール・マッカートニー、スティービー・ワンダー、エルトン・ジョン、ボノ、スティング、ジェームス・テイラーらとのデュエットを収めた名曲カバー集。ジョン・レジェンド、フアネスなどの若手スターも参加し、フィル・ラモーン氏がプロデュースと、大御所ならではの顔ぶれがそろった。

「完成度は気にせず、ボーカルのジャムセッションといった感じで歌での対話を楽しんだ」という心温まる1枚。レコーディング現場では「とくに若手が、くだけた空気と仕事の速さに度肝を抜かれていたようだ」と笑う。最近は1曲に半年以上を費やすことも珍しくないが、「3、4回の録音で十分」という。

「今の若者は気の毒。カネも人もデビュー曲に集中し、2枚目で失敗したらお払い箱。酷なやり方だ」とも。ベネットは出身地であるニューヨーク・クイーンズの芸術高校フランク・シナトラ・スクール・オブ・ジ・アーツ設立に出資するなどして若者を支援している。

絵画ではセントラルパークを描いた1枚がスミソニアン研究所に認められ、国連からはこれまでの活躍をたたえられた。それでも「人生最高の時はまだまだこれから。やりたいことは山ほどある」と語る。



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