アナログ放送の周波数を狙う
携帯向け放送で新会社 ドコモ、フジなど5社が共同出資
東京朝刊
NTTドコモとフジテレビジョン、ニッポン放送、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、伊藤忠商事は29日、携帯電話向けの放送局の開設を目指し、新会社「マルチメディア放送企画」を12月6日に設立すると発表した。資本金は3000万円で、5社が20%ずつ出資する。
現在、携帯電話向けの地上デジタル放送「ワンセグ」放送は、テレビ番組と同じ内容、同じ時間でしか放送できないが、総務省は平成20年をめどに専用番組を解禁することを検討している。これを機にドコモは、放送事業への進出を目指す。
現在のテレビ放送は23年に地上デジタル放送に移行するのに伴い、アナログ放送の周波数帯が空く。新会社はこの周波数帯の放送免許を総務省から取得したい考えで、専用番組の制作ノウハウ蓄積や新サービス立案などを手がける。
ドコモは今年1月、フジに2・6%を出資して提携。4月に始まったワンセグの視聴者にフジの番組から特典を提供するなど、放送と通信との連携を模索してきた。
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