「仕事量が多い」
仕事1日12時間以上28% 首都圏関西圏サラリーマン
東京朝刊
首都圏と関西圏に住む男性会社員の28%が、平均で1日12時間以上を仕事に割いていることが連合のシンクタンク、連合総研(東京)の調査で26日、分かった。特に30代では3人に1人が1日の半分以上を仕事に取られていると答えた。
残業する理由は「仕事量が多い」が最も多く、大半の人が趣味や休息の時間を求めていた。押し寄せる仕事に長い時間を割かれ、生活のゆとりが失われているサラリーマンの姿をうかがわせた。
調査は9〜10月、民間企業に勤務する20〜50代の男女900人に質問を郵送し、772人から回答があった。
通勤時間を除き1日に仕事に割く時間の平均は9・5時間。男女別では男性が10・5時間、女性が7・9時間だった。
1日12時間以上と答えたのは全体の19%。男性は28%、女性は5%と、男性の“仕事人間”ぶりが際立った。男性を年代別にみると、20代は29%、30代33%、40代30%、50代18%だった。
残業する理由は「仕事量が多い」が49%と最多。次いで「突発的な仕事がある」40%、「仕事の繁閑の差が大きい」23%の順に多かった。
一方で残業代が全額支払われていると回答したのは52%と、半数にとどまった。ただ働きのサービス残業となる理由を聞くと「上司の対応など雰囲気で残業手当を申請しにくい」が最多だった。
増やしたい生活時間では81%が「趣味・スポーツ」と回答。「休息・くつろぎ」(70%)、「家族・恋人と過ごす」(61%)と続き、休息や家族とのだんらんも十分に取れない実態が浮かんだ。
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