伝統の魂…「天空の五重塔」
新東京タワーのデザイン発表
9月25日(土)
東京朝刊
東武鉄道と子会社の新東京タワー(東京都墨田区)は24日、東武鉄道貨物ヤード跡地に建設予定の新東京タワーの外観デザインを発表した。先端は円筒形で、下に行くにつれて三角柱となるデザインで、日本の伝統建築の五重塔の構造を元に耐震性や耐風性を高めた。
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新東京タワーの外観デザインのイメージ図(東武鉄道提供) |
新タワーは、中心に鉄筋コンクリート製の「芯(しん)柱」をおき、周囲を鉄骨でカゴ状に組み上げた構造で、日本建築の五重塔の建築様式の手法を活用。外周は塔脚部分にかけて緩やかなカーブを描いており、日本刀のような「反り」をイメージしたという。新タワーの監修にあたった元東京芸術大学学長の澄川喜一氏は「伝統建築の魂を取り入れた日本のランドマークとなる」と強調した。
新タワーは高さ610メートルで、独立した電波塔としては世界一の高さ。2カ所に設けられる展望台のうち、高さ450メートルの第2展望台も世界一となる。平成19年度に詳細な設計を行い20年度に着工、23年度の完成を目指す。
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