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価値は約110億円
英王室倉庫の汚い絵、実はカラバッジョ真筆
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英国王室の倉庫で長年、眠っていた汚い絵が、修復の結果、イタリアの天才画家カラバッジョ(1573−1610)の作品であることが判明し、ローマで20日、披露された。22日から一般公開される。

「聖ペテロと聖アンデレの召命」という題で、縦132センチ、横163センチ。1637年、国王チャールズ1世が画商から買った記録が残っているが、その後は「カラバッジョの模倣」とされ、ロンドン郊外にあるハンプトンコート宮殿の倉庫に置かれていた。

表面があまりに汚れ、傷んでいたので顧みられなかったが、2000年から修復したところ、カラバッジョの作品の特徴がはっきり現れたという。英紙は「絵の価値は5000万ポンド(約110億円)以上」と報じた。

エリザベス女王も関心を持っている様子で、英国の美術研究者は20日、ローマでの会見で「自分のコレクションの汚い絵が、素晴らしい作品だったと分かり、女王さまもお喜びです」と話した。

来年1月31日までローマ・テルミニ駅内の画廊で展示された後、東京にも巡回の予定。(共同)



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