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来年1月発売
サッポロHD、花粉症緩和の飲料 
  東京朝刊
サッポロホールディングス(HD)は20日、傘下のサッポロビールとサッポロ飲料が共同で、花粉症の症状を和らげる機能性飲料を開発したことを明らかにした。ビールの原料である「ホップ」から抽出した成分が、くしゃみや鼻水などの症状を緩和する。サッポロ飲料が来年1月に発売する。

ホップはハーブの一種で、ビールに苦味や香りを与える。薬草としても用いられてきたが、花粉症の症状を和らげる商品の開発は今回が初めてとみられる。

抽出したのは、大豆のイソフラボンやお茶のカテキンに近い物質「ホップフラボノール配糖体」。花粉症の専門家の協力を得て臨床試験を繰り返し、鼻水やくしゃみなどの症状を和らげる効果があることを確認した。

花粉症の症状緩和は医薬品に頼るのが一般的だが、手軽に飲むことができるのが機能性飲料の利点。コンビニエンスストアやスーパーで販売し、来春の花粉症シーズンの需要を見込む。

サッポロHDは、平成15年の持ち株会社制導入以降、傘下の複数の会社が共同で研究開発を進めて相乗効果を出す態勢を整備。これがサッポロビールとサッポロ飲料の初の共同開発商品となる。サッポロHDは、他の酒類大手と比べてやや劣勢の飲料分野で研究開発力を強化し、付加価値が高い商品の投入で巻き返しを図る。



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