大阪音大の学生ら
ブラック・ボトム・ブラス・バンド 出会い重ねていい曲誕生
東京朝刊 by 安田幸弘
管楽器を主体にした7人組、ブラック・ボトム・ブラス・バンドが、新アルバム「LIFE is PARADE」を出した。
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新アルバム「LIFE is PARADE」を出したブラック・ボトム・ブラス・バンド |
2年前の9月から、北海道・利尻島から沖縄・石垣島まで全国各地の小・中・高校で管楽器のワークショップを行ったり、ライブを開く活動を精力的に行ってきた。「各地で出合ったすてきな人たちや風土、食べ物など、そうしたいろいろなことから着想を得てたくさん曲が生まれました」と、トロンボーン奏者のヤッシーは語る。
出来上がった新曲は次々とライブで披露し、聴衆の反応を見ながら、さらにアレンジを変えていった。結果的にライブで試した100曲の中から11曲を厳選し、今回の新アルバムを制作。ニューオーリンズ・ジャズやファンクを軸に軽快なメロディーを聴かせる一方、穏やかな作品も収めた。
「今までは(にぎやかで明るい)パーティー・アルバムが多かった。でも、全国でいろいろな人と出会いを重ねたことで、(自己満足でなく)もっと人の心に音楽を届けたいと思うようになった。だからより聞きやすくなっていると思います」とヤッシー。
ドラムのアントンは「レコーディングでも、もっとよく演奏できるだろうって何回も録り直した」と話す。
7年ほど前から交流を続ける人気バンド、モンゴル800との共演作も収めた。「一緒にイベントに参加したり飲んだりはしていたけど、一緒に音を出すのは初めて。やってみたらあれよあれよという感じでいい曲に仕上がった」(アントン)
大阪音大の学生を中心に平成8年にデビュー。ポップスからジャズ、サンバ、ロックなど幅広いジャンルを演奏して評価を高めてきた。「ブラスは人の想像力を高めて、言葉にならない魅力を伝えることができる」とヤッシーはいう。12月28日に東京・渋谷クアトロでライブを開く。
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