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組長は元サラリーマン…
舞台「錦鯉」 鈴木一真、笑いの快感 
東京朝刊
劇団MONO主宰の劇作・演出家、土田英生の代表作のひとつ「錦鯉」が14日から、東京・天王洲の銀河劇場で上演される。元サラリーマンのヤクザの組長が巻き起こすコメディー。俳優の鈴木一真が初の土田ワールドに挑む。

俳優の鈴木一真(撮影・柳谷昇子)

舞台は、とある地方都市。ごく普通のサラリーマンだった水野(鈴木)は、亡くなったヤクザの赤星組先代になぜか見込まれて新組長に。水野は背中に彫った錦鯉の刺青を見せ、組長としての決意を語るものの、営業マン時代のクセですぐに平身低頭。ヤクザ社会のルールに戸惑うばかりで、やがてトラブルの果てに服役、刑期を終えて意気揚々と組に帰ると…。

「笑いどころが多いですが、言葉で笑いをとるというより、間や掛け合いで笑わせる。その分、観客と一緒に笑いの空気を作り上げられるのがすごく面白い」と鈴木。

モデル出身。俳優としてドラマや映画、舞台で活躍。昨年は映画の初監督も務めた。2枚目役が多い中で、本作ではどっぷりとコメディーの世界にはまっている。

「ダイレクトに笑ってもらったときのライブ感がたまらない。最初はたよりない男が、新しい世界に身を置いて、じわじわとやる気になって、初めてヤクザの世界のルールにはまっていく。ぼくがモデルから俳優になったときの戸惑いに重なる部分がある。独特のテンポで一筋縄ではいかない舞台。ぼくにとってのチャレンジです」

共演は、妻役に田中美里、幼なじみ役には初舞台となるヒロシほか、笠原浩夫、木南晴夏、たかお鷹ら。23日まで。(電)03・3490・4949。(柳谷昇子)



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