産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
全国7カ所で公演
国本武春 三味線ロックで「忠臣蔵」弾き語り 
  東京朝刊 by 栫井千春
浪曲師の国本武春が、異色の三味線弾き語りの会「国本武春の大忠臣蔵・漫遊」を23日から12月23日まで全国7カ所で開く。忠臣蔵を題材に、ロックとバラードで「殿中刃傷〜田村邸の別れ」「吉良邸討ち入り」の2演目を披露する。

浪曲師 国本武春(撮影・栫井千春)

国本は昭和35年生まれだが、高齢化が進む浪曲界では、第一線で活躍する男性浪曲師の最年少といっていい。観客も高齢化が進んでいることから、浪曲に対してイメージすらわかない世代を相手に、浪曲の楽しさを伝えようと奮闘している。

「着物を着て、テーブル掛けを前にして古典浪曲を唸ると、初めて浪曲を聞いたお客さんは、浪曲はけっこう面白いね、と言ってくれます。だけど、ぼくが入門したころの名人たちの芸はこんなもんじゃなかった。名人たちの節(声とメロディー)の面白さはまだ自分の芸で伝えきれない。洋楽やポップスで耳の肥えた観客にどう伝えたらいいか…」。そんな気持ちで始めたのが三味線の弾き語りだという。

洋服で三味線を手に歌うスタイルは型破りだが「形にとらわれて、コアなファンを相手にしているだけではいけない。人間の内面を描く、浪曲のエッセンスやソウルはきちんと伝えたい」と国本は意欲を燃やしている。

関東地区の公演は、23日午後2時半、さいたま市・彩の国さいたま芸術劇場、S3900円、A3500円▽12月8日午後7時、千葉市文化センター、3900円▽13日午後7時、府中市・府中の森芸術劇場、3900円▽14日午後7時、東京・天王洲銀河劇場、4300円▽23日午後2時半、横須賀市・ヨコスカ・ベイサイド・ポケット、3900円。問い合わせは武春堂(電)044・854・9208。



産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
(C)2006.The Sankei Shimbun All rights reserved.

ここは記事のページです