90%の株式を取得
ビル・ゲイツ氏とサウジ王子がフォーシーズンズ買収へ
by USA TODAY
【ワシントン=USA TODAY(バーバラ・デロリス)】世界を代表する2人の大金持ち、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長と、サウジアラビアのアルワリード・ビン・タラル王子の率いるグループが、高級ホテルチェーン、フォーシーズンズに対し、37億ドル(約4255億円)での買収を提案した。
フォーシーズンズの発表によると、2人の大金持ちがあわせて90%の株式を取得。10%はフォーシーズンズの創業者で最高経営責任者(CEO)のイザドア・シャープ氏と一家のものとなる。
PKFコンサルティングのマーク・ウッドワース氏は今回の買収提案について、高級ホテルは(同時多発テロなどで)苦境にあった数年を乗り切り資産価値を示した▽ホテルの宿泊料金が高騰している―の2点をあげ、「(ゲイツ氏らは)さらなる成長が期待できると考えたのだろう」と話す。
シャープ氏はすでに75歳で、「オーナーが変わることは避けられない。この提案はフォーシーズンズにかけた私の願いをかなえてくれるものだ」とコメントしている。
フォーシーズンズはカナダ・トロントを拠点に31カ国で71の高級ホテルを展開している。
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