総額1500億円超
西武、六本木・ハワイなど4ホテル売却へ
東京朝刊
西武グループは4日、六本木プリンスホテル(東京都港区)や米国・ハワイの大型リゾートホテルなど国内外の4施設を今年度中にも売却する方針を明らかにした。売却総額は1500億円超とみられ、グループの連結有利子負債の削減計画を1年前倒しする考えだ。
売却対象になっているのは、六本木プリンスホテル(216室)▽マウイプリンスホテル(ハワイ、310室)▽アリエスカプリンスホテル(アラスカ、304室)▽トロントプリンスホテル(カナダ、384室)の4ホテルと、付帯するゴルフ場などのレジャー施設。それぞれ現在、入札を行っている。
六本木プリンスは12月25日で営業を終了する予定で、すでに同日以降の宿泊予約は行っていない。また、マウイプリンスホテルは、西武グループが1980年代から開発を進めてきた「マケナリゾート」の中にあり、隣接するゴルフ場や分譲用のマンション用地(約5ヘクタール)なども含め、世界的な大型リゾート案件の売却として国内外のファンドなどからの注目が集まっている。
西武ホールディングスは平成17年3月期の有利子負債1兆3500億円を、3年で1兆円以下に削減する計画を進めている。4拠点の売却が完了すれば、その目標を1年前倒しして、19年3月期で達成できる見通しだ。
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