都会の住宅事情が見え隠れ
軒先よりもインドア…「卓上風鈴台」人気
7月27日(木) 東京朝刊
夏に涼を運ぶ風鈴にも、都会の住宅事情が見え隠れ−。屋内で風鈴の音を楽しむための「卓上風鈴台」の売れ行きが好調だ。購買者の中心は集合住宅の住人。「軒先につるした風鈴の音が、近所迷惑になるのではと心配して買う人が多い」(百貨店)のだという。
「江戸風鈴」の老舗、篠原風鈴本舗(東京都江戸川区)が3年前に商品化した。木枠の内側に風鈴をつり下げる仕組みで、高さ約50センチメートルのタイプが2625円。
三越日本橋本店(東京都中央区)では、今月中旬から1日20個近く売れる日もあるほど販売数が伸びた。最近の風鈴は形状や色彩に工夫した商品も増えており、「風鈴とセットでインテリア代わりに置く人もいる」(同店)という。