新宿伊勢丹は昨年の2倍以上の品ぞろえ
男のおしゃれ 水着にも 売り上げ好調
7月26日(水) 東京朝刊
男性用水着の売り上げが好調だ。大手百貨店には専用売り場を設けたり、プライベートブランド(PB)商品を投入する動きも出てきた。今年は水着売り場の“脇役”から脱しそうな気配だ。
伊勢丹新宿本店(東京・新宿)は今年、男性用水着専用売り場を設けた。約50平方メートルの独立スペースに昨年の2倍以上の700品目を並べた。
売り上げは前年比約1・4倍に伸び、輸入品の大胆なビキニタイプも売れているという。
丸井も今シーズン、男性用が「既存店ベースで前年比2ケタ増で推移している」(同社広報室)。同社はPBで男性水着の独自商品を開発。また上部分が狭い「ローライズ」のデザインを採用したトランクス型水着などを打ち出し、「梅雨明け後はさらに伸びそうだ」と期待をかける。
男性水着の伸びについて伊勢丹の岡田洋一・セールスマネジャーは「人と少し違うものをおしゃれに着こなしたいと考える男性が増えた」と話す。女性水着市場は飽和状態。今後は男性向け商品分野に開拓余地があるとみるメーカーや流通各社が、商品開発などの動きを活発化させそうだ。