おなじみ作品から新作まで
夏休み 名作&新作 親子で感動の舞台はいかが?
7月25日(火) 東京朝刊 by 柳谷昇子
さあ、夏休み。今年も親子で楽しめるミュージカルが、数多く上演される。おなじみの作品から新作までバラエティーに富んだ作品が並ぶ。生の舞台でこその感動を味わいに、劇場まで足を運んでみてはいかが?

「ピーターパン」主演の宮地真緒
「ピーターパン」主演の宮地真緒
夏恒例のミュージカルといえば「ピーターパン」。いつまでも子供でいたいピーターパンと子供たちが、夢の島ネバーランドで繰り広げる冒険物語。初演から26年目を迎え、上演回数はのべ1500回を数える人気作品だ。昨年に引き続き、宮地真緒が7代目ピーターパンを務める。

「子供のころから好きな作品。ピーターパンが迎えにきてくれないかと窓を開けて寝たこともあります。演じるうえでイメージしたのは、おちゃめでかっこいいピーターパン。去年よりかっこよく演じたい」と宮地。

見せ場のひとつ、フライングのシーンでは、見上げる子供たちの笑顔がうれしいという。

「子供から大人まで、感動のポイントが違うので何回見ても楽しめる。見終わってふつふつとくるタイプではなく、フライングが楽しかった!スカッとした!と、瞬間を楽しんでもらえれば」

一方、手塚治虫の原作をもとにした「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」が初演される。天上界で男女ふたつの魂をもらい、王子として育てられたサファイアの物語。宝塚歌劇団の木村信司が脚本・演出を手がけ、モーニング娘。や美勇伝などハロー!プロジェクトのメンバーが集結した。

「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」の出演者。左から石川梨華、高橋愛、マルシア
「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」の出演者。左から石川梨華、高橋愛、マルシア


木村は「あるときは女性、またあるときは男性に。運命に導かれて性別を飛び越える主人公の面白さが魅力。女性が男性を演じることの原点に戻りたい。演劇を見慣れていないお客さまにも楽しんでいただけるよう、さまざまな工夫を凝らしました」という。

サファイアを演じる高橋愛(モー娘。)は「何年経っても愛される作品。キャラクターの存在が大きいからなんだと思います。母親思いの心優しい王女サファイアと、正義感にあふれるりりしい王子サファイア。強く、美しく、そしてカッコ良く演じ分けたい」と意欲を燃やす。

また、「葉っぱのフレディ いのちの旅」は、ベストセラー絵本をもとにした感動のミュージカル。新キャラクターを登場させ、2幕構成にした改訂版が登場する。総合プロデュースを務めるフジテレビキャスターの黒岩祐治は「何度見ても泣ける作品。大人にこそ見ていただきたい作品です」と話している。

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