低価格路線で勝負
ユニクロ新ブランド 「ジーユー」
7月21日(金) 東京朝刊
衣料専門店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは20日、新ブランド「ジーユー」の1号店を、業務提携するダイエーの南行徳店(千葉県市川市)に出店すると発表した。ジーユーは価格帯がユニクロより3〜4割安い。柳井正会長兼社長は「5年後に売り上げ1000億円にしたい」と述べた。
ジーユーは20代後半から30代前半の家族が主なターゲットで、男性向けライダースジャケット(3990円)や女性向けニットジャケット(2490円)など、流行を取り入れながらも低価格に抑えている。
ファーストリテイリングは昨年、ダイエーと業務提携。外部テナントの積極導入を進めるダイエーにとっては、ジーユーは総合スーパー(GMS)の衣料部門のてこ入れ策で目玉の一つ。
今年冬までに売り場面積600平方メートル規模の25店を首都圏に出すが、そのうちダイエーには12店を置く。3年後には全国で150店に増やす計画だ。
商品企画から店舗運営を手がけるファーストリテイリングの子会社社長には、同社が持つ海外ブランドの社長を務めたダイエー出身の中嶋修一氏(42)が就任した。
ファーストリテイリングは平成22年に売上高1兆円を目指しており、「ジーユーを収益の柱に育て上げる」(柳井会長)考えだ。