種類拡大、マニュアルも作成
薬 誤飲防止での絵文字の登場
7月21日(金) 東京朝刊
製薬会社などでつくる「くすりの適正使用協議会」は20日、薬を使う際の注意事項が一目で分かる絵文字を新たに23種類作成したと発表した。活用マニュアルも作成し、ホームページなどを通じて広く普及させたい考えだ。
薬の種類、形状、服用方法、禁止事項などを示した絵文字は同協議会が約2年半前に考案。人の顔と太陽や星の図柄を組み合わせることで「朝・昼・夜、1日3回飲む」といった情報が得られる。禁止事項にはバツ印の入った赤い丸を使うなど交通標識をイメージしている。
絵文字は協議会のホームページに掲載。薬剤師がダウンロードしてシールにし、患者への説明文書や薬の袋に張ることで誤飲などを防ぐことが狙い。薬剤師の意見を反映させ、薬の種類、服用する時間、服用時の注意の3項目で23種類を新たに加え、計51種類とした。
血圧が上昇する危険性のあるチーズと抗結核薬の飲み合わせを禁じるなど、具体的な服用時の注意は12種類加えた。同協議会は「絵文字で飲み忘れなどを防いでほしい」としている。