長谷工アーベスト調べ
8割「住宅購入急いだ」 金利上昇を見込み
7月21日(金) 東京朝刊
最近1年以内にマンションや一戸建て住宅を購入した人の8割が、金利や地価の上昇を見込んで購入を急いだことが、マンション販売・仲介会社の長谷工アーベスト(東京都港区)の調べで分かった。購入を検討している人の多くも金利・地価の先高観を強く持っており、購入前倒しの動きは今後も続きそうだ。
このうち、最近1年以内に住宅を購入した192人に「金利・地価の上昇傾向を考えて、なるべく早く購入したか」と聞いたところ、81%が「購入を急いだ」と答えた。また、購入を急いだ人の88%が「金利は徐々に上昇する」と回答。住宅ローン金利の先高観が大きく影響したようだ。
一方、購入を検討している人の74%も金利に先高観を持ち、53%が地価上昇を見込んでいる。
同社は「日銀のゼロ金利政策解除の心理的な影響も出てくるとみられ、駆け込み需要はさらに広がる可能性が高い」と予測している。調査は今年6月、アンケートにより首都圏に住む20代後半から70代までの2519人を対象に実施した。