名古屋でマーラー
小沢征爾 「復活」リハーサル公開
7月20日(木) 東京朝刊
病気療養のためコンサート活動を休止していた指揮者の小沢征爾さん(70)が19日、愛知県芸術劇場コンサートホール(名古屋市東区)で、20日の復帰コンサートに向けたリハーサルを報道陣に公開した。
小沢さんは顔色も良く、合唱団に「ここでオケの音を聴いてください」などと指示を出しながら、熱のこもった指揮を見せた。
2時間半を超えるリハーサル後には「若い人たちと一緒にやると、若いエネルギーと気持ちが出てくるから面白いですよ」と語り、演目のマーラーの交響曲第2番「復活」については「悪い冗談みたいですね」と苦笑した。
小沢さんは1月から帯状疱疹(ほうしん)で一時入院するなどし、年内のウィーン国立歌劇場音楽監督の活動などを休止。先月下旬、スイスのブロネーで開かれた「スイス国際音楽アカデミー」で講師としての活動を再開したが、本格的な演奏会で指揮をするのは、昨年12月のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会以来となる。
「小沢征爾音楽塾オペラ・プロジェクトVII」と題するコンサートは、若手音楽家を育成する目的で平成12年に始まった企画で、今回は7回目。