平成2年12月以来の140円台にまで上昇する可能性
夏休み 遠出に痛手…ガソリン4.5円値上げ
7月20日(木) 東京朝刊
石油連盟の渡文明会長(新日本石油会長)は19日の記者会見で、原油価格や為替水準が現状のまま推移すれば、ガソリンなど石油製品の8月の卸価格は1リットル当たり4・5円程度の値上げになるとの見通しを明らかにした。石油情報センターによると、レギュラーガソリンの店頭価格は10日現在、136・5円(全国平均)となっており、湾岸危機で原油価格が急騰した平成2年12月以来の140円台にまで上昇する可能性がある。

渡会長によると、原油の調達コストは、昨年1月に比べて、直近では26・6円上昇している。これに対してガソリンの小売価格は19・5円の値上がりにとどまっており、約7円分のコストを転嫁できていないのが実情という。このため、「7円のコストは石油業界だけでカバーできる範囲を超えている。(消費者に)理解してもらい、負担していただきたい」と述べ、理解を求めた。

原油価格はイランの核開発問題などを材料に急騰する展開が続いている。これを受け新日石が100%子会社の運営する直系ガソリンスタンドで7月から最大7円程度の値上げに踏み切っているほか、出光興産も15日から急遽(きゅうきょ)、卸価格を2・4円引き上げるなど、異例の対策をとる石油元売り会社が増えている。

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