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「オール・ザ・キングスメン」
「魔王に謝罪するつもりはない」言いたい放題のショーン・ペン
   by USA TODAY
【ロサンゼルス=USA TODAY(スコット・ボールズ)】オスカー俳優ショーン・ペン(46)の最新作はピュリツァー賞作家ロバート・ペン・ウォーレン氏の作品に基づく「オール・ザ・キングスメン」。1949年のオスカー受賞作のリメークで、クリーンな政治を目指しながらも権力の波に翻弄(ほんろう)されていく州知事を好演。役者として、また一個人としても政治的メッセージを発信するペンらしい役どころだ。

トロント映画祭で「オール・ザ・キングスメン」をPRしたショーン・ペン
トロント映画祭で「オール・ザ・キングスメン」をPRしたショーン・ペン
ペンはブッシュ政権に対し、ハリケーン・カトリーナに襲われたニューオーリンズでの対応のまずさをはじめ、イラク戦争、対イラン政策と、歯にきぬ着せぬ批判を続けている。

先日は「オール・ザ・キングスメン」の宣伝で訪れたトロント映画祭で、「ブッシュはベルゼブブ(魔王)」と発言。その後、ロサンゼルスで開かれたパーティーでは「あの発言について謝るつもりはない。みんな何かを意見する責任を負っている。批判を恐れず、もっと意見するべきだ」と語った。

昨年、カトリーナ後のニューオーリンズでボートに乗って救助に励むペンの姿がマスコミに取り上げられ、一部でスタンドプレーと批判されたが、「手を差し伸べられる状況にいたからやっただけのこと。そういっても満足できない愚か者のために何か言うつもりはない」とペン。

一連の言動が役の幅を狭めているとの声もあるが、映画サイト「ボックスオフィスグル」のギテシュ・パンダイヤ氏は「ペンは作品を選ぶ立場にあり、彼の役選びは業界で評価されている」と話す。「オール・ザ・キングスメン」も大衆受けする作品ではないが、見る価値は十分にあるという。

「私は批評家や政治家ではなく一般市民に見てもらうために映画を作っている」とはペンの弁だ。

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