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主人公の野球少年に託したメッセージ 
故リーヴ夫妻の遺作アニメ 米で公開
   by USA TODAY
映画「スーパーマン」シリーズの主役を演じた俳優、故クリストファー・リーヴさんの遺作(共同監督)となったCGアニメ映画「Everyone’s Hero」が公開された。

クリストファー、ダナ・リーヴ夫妻=2003年5月
クリストファー、ダナ・リーヴ夫妻=2003年5月

この映画は、1995年の落馬事故で首から下が麻痺(まひ)したリーヴさんが台本を手がけ、妻の故ダナさんが総合プロデューサーを務めた。

舞台は、大恐慌時代のニューヨーク。12歳の少年、ヤンキー・アーヴィングが、盗難にあったベーブ・ルースのバットを探し出し、本人に届けようと奔走する。原作は作家、ハワード・ジョナス氏が息子を寝かしつけるために作った物語だ。

製作の途中、リーヴさんが2004年、心臓発作で死去、ダナさんは今年3月、肺がんのため亡くなった。監督死去のケースでは普通、製作が棚上げされるが、そうした話は一切出ず、脚本の共同執筆者、ロバート・カーツさんは「この映画を公開にこぎつけられなければ、2人はきっと許してくれなかっただろう」と話した。

映画「Everyone’s Hero」の1シーン

カーツさんによると、リーヴさんは完成前から「この作品はヒットする」と自信ありげだったという。「どうして分かるのかと聞くと『家族がほめているから』という。彼の基準はいつも家族だった」と振り返った。

リーヴさんの子ども、マシューさんとアレクサンドラさんは「映画の主人公は困難にあってもあきらめず、それを前へ進む力へと変える。父とダナもそういう人だった」とのコメントを寄せた。

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