「マン・オブ・ザ・イヤー」
ロビン・ウィリアムズのギャグが炸裂 レヴィンソン監督の新作
10月11日(水」) USA TODAY
【ワシントン=USA TODAY(スーザン・ウロズーニャ)】オスカー俳優ロビン・ウィリアムズ(55)とバリー・レヴィンソン監督が、「グッドモーニング・アメリカ」以来19年ぶりにタッグを組んだ「マン・オブ・ザ・イヤー」(13日全米公開)で、再び観客をシニカルな笑いで包む。
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ロビン・ウィリアムズ(右)とバリー・レヴィンソン監督(USA TODAY=ダール・バイザー) |
深夜の政治番組の司会者トム・ダブス(ウィリアムズ)が大統領選の撹乱(かくらん)を狙い第3政党で大統領選に立候補、票の集計コンピューターの誤作動でうっかり当選してしまうというストーリー。3者討論会でお堅い共和、民主両候補を相手に「同性婚禁止? 既婚者ならだれでも結婚後は相手が異性でなくなることを知っているだろう」とぶちかますなど、ウィリアムズのアドリブが炸裂(さくれつ)する。
ウィリアムズの名演技にレヴィンソン監督は「ロビンが本当に立候補したら面白い。待っている人は多いのでは」ともらすが、本人は「やめてくれ。私のバックグラウンドはみんな知っている」ととんでもないといった様子。若い時分に薬物やアルコールにおぼれ、最近もアルコール中毒の治療を受けたためで、「リハビリ後にこのような映画を宣伝することも、実のところ心臓手術の後にマラソンをするような気分。胸が張り裂けそう!」と本音をちらり。
このほど政治トーク番組に出演し、少年にわいせつメールを送った騒動で議員を辞職したマーク・フォーリー氏をネタに「アメリカ・オンライン(AOL)はメール受信の音声に『ユー・ガット・ヤング・メール(male)』(ヤング・メール=若い男)と追加したらどうか」とやはり笑いで作品をピーアール。一方、イラクへ3度慰問に訪れた経験を踏まえ、「任期を終えた州兵がまだ戦わされている。忠誠心だけで足を失う兵士が大勢いる」と反戦を訴えるシリアスな一面もみせた。
写真=ロビン・ウィリアムズ(右)とバリー・レヴィンソン監督(USA TODAY=ダール・バイザー)MANOFTHEYEAR_P.jpg
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