「M★A★S★H」でカンヌ映画祭グランプリ受賞
米映画監督、ロバート・アルトマン氏死去
11月22日(水) 産経Web by ロサンゼルス=松尾理也
朝鮮戦争での野戦病院を舞台にした反戦コメディー「M★A★S★H」(70年)などの名作で知られる米映画監督、ロバート・アルトマン氏が20日、がんに伴う合併症のためロサンゼルス市内の病院で死去した。81歳。
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今年3月、米ロサンゼルスでアカデミー賞名誉賞を授与された米映画監督アルトマン氏(AP) |
ミズーリ州カンザスシティ生まれ。第2次大戦に従軍し、爆撃機パイロットとして日本軍と戦った。ミズーリ大卒業後、CM制作などを経て、1957年にハリウッドに進出し、監督デビュー。ヒッチコック監督に見いだされ、60年代に日本でも放送され人気を集めたテレビ番組「コンバット」「ルート66」シリーズの一部を手がけた。
その後、「M★A★S★H」でカンヌ映画祭グランプリ、「ザ・プレイヤー」(92年)で同監督賞を受賞。「ショート・カッツ」(93年)でベネチア映画祭金獅子賞を受賞した。
55年にわたる監督業で86本の映画を制作。5度にわたってアカデミー監督賞にノミネートされたが受賞には至らず、今年3月に名誉賞を贈られた。
「M★A★S★H」で主演した俳優のエリオット・グールド氏は、「ジョン・フォード監督の伝統を受け継ぐ最後の偉大な映画監督だった」と惜しんだ。
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