映画「ロディとリタの大冒険」の主役も…
なぜネズミはアニメで好かれるのか
11月7日(火) USA TODAY
【ワシントン=USA TODAY(スーザン・ウロズーニャ)】普段は嫌われ者だが、ディズニーランドでグッズが飛ぶように売れ、「トムとジェリー」、「ビアンカの大冒険」、「アメリカ物語」など数々のアニメ作品でかわいがられているネズミ。「マウス・タウン/ロディとリタの大冒険」(3日、全米公開)もトイレに流されてしまった裕福なペットのネズミ、ロディが主人公だ。
ロンドンに似たネズミの地下都市に流れ着いたロディは、おてんば娘のリタと出会い、邪魔者を振り切って元の世界へ戻るために奮闘する。「ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!」で知られる英国のアードマンとドリームワークスが共同製作した。
ロディの声のヒュー・ジャックマンによると、「ロディはジェームズ・ボンド気取り」のネズミ。リタ役のケイト・ウィンスレットは「2匹とも本当に愛らしい。ネズミのペットブームが起きても不思議ではないほど」とキャラクター像を語る。
ネズミとアニメの縁は深く、「ネズミとマジック/米国のアニメ史」の著者レナード・マルティン氏は「サイレントアニメの時代からネズミのキャラクターは実に多かった」と指摘する。
1928年、初のトーキーアニメ「蒸気船ウィリー」(ディズニー)でミッキーマウスがデビュー。そのヒットに刺激され、MGMのジェリー(「トムとジェリー」)や、ワーナー・ブラザーズの「スピーディー・ゴンザレス」が追随した。
「ミッキー人気はデザインに秘密がある。子どもは丸い形にひかれやすい」とは、ディズニー・アニメーターのアンドレアス・デジャ氏。
今回のロディやリタはミッキーマウスと違い、ピアノの鍵盤のような歯があり、目が寄っていて髪はふさふさ。サム・フェル監督は「ネズミはきちょうめんではなく、もっと熱い生き物ではと仮定して作り上げた」と語る。
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