上海の「マイナスイメージ」の場面が多すぎる
映画「ミッション・インポッシブル3」上映無期延期 中国
5月15日(月) 大阪夕刊
【中国総局】トム・クルーズ主演の米人気映画「ミッション・インポッシブル3(M・I・3)」の中国本土での上映が無期延期になる見通しとなった。映画では、上海の都市の景観が映し出されず、屋上や横町で破れた服が干されているところばかりが描かれているためとみられる。

「M・I・3」の上海ロケは昨年秋に行われたが、14日付の新華社電は上海国際映画祭組織委員会の関係者の話として、同映画の公開が無期延期になるとの見方を示した。上海のメディアは13日、映画には上海の「マイナスイメージ」の場面が多すぎるため、中国本土では上映されない可能性が高いと報じていた。

中国では今年2月に上映予定だった、中国の人気女優、チャン・ツィイー主演のハリウッド映画「SAYURI」や、米アカデミー賞でアジア人監督が初めて監督賞を受賞した「ブロークバック・マウンテン」も上映されておらず、中国の“文化障壁”に阻まれた形となっている。

「SAYURI」の無期延期は、チャン・ツィイーが日本の芸者役をしていることが理由とみられ、「ブロークバック・マウンテン」は、男性同士の同性愛を描いていることから、上映されなかったと伝えられている。

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