最新作「M:i:III」PRで
「日本に来られて幸せ!」トム・クルーズ会見
6月22日(木) 久保亮子@ENAK
トム・クルーズ 米ハリウッドの人気俳優、トム・クルーズ主演、製作の最新作「M:i:III(ミッション・インポッシブル3)」(J.J.エイブラムス監督)の宣伝のため来日。20日、東京・明治記念館で記者会見した。

同日午前4時に日本に着いたばかりのトムだが、疲労は一切見せずに「日本に来られて幸せ!」と笑顔で壇上に駆け上がった。

今回、来日した“チーム「M:i:III」”はJ.J.エイブラムス監督、女優、ケリー・ラッセル、シリーズのプロデューサー、ポーラ・ワグナー、さらに急きょ来日が決まった女優、マギー・Q−−の総勢5人。

会見中は報道陣の質問に丁寧に答えながらも、互いに冗談を飛ばしあい大声で笑うなど、会場は作品への充足感にあふれていた。

シリーズ前2作は、ブライアン・デ・パルマ、ジョン・ウーと大物監督が手がけたが本作では、テレビ界の注目新人監督が起用されたが、トムは監督を絶賛する。

「ピンとくるものがあった。彼はクリエーティブで頭の回転が速い。監督候補だと伝えていないときに、たまたま彼が『ミッション・インポッシブル』について語っているのを聞く機会があり彼しかいないと思った」

トム・クルーズ(中央)を囲んで左からJ・J監督、マギーQ、ケリー・ラッセル、ポーラ・ワグナー
トム・クルーズ(中央)を囲んで左からJ.J.監督、マギー・Q、ケリー・ラッセル、ポーラ・ワグナー=東京・明治記念館


さらに、「監督の感性とユーモアにあふれ、キャラクターには生命感があふれている。ラブストーリーを含んだすばらしい物語になった」とも。

物語は、スパイを退官し教官となったイーサン・ハント(トム・クルーズ)が、教え子のリンジー(ケリー・ラッセル)が巻き込まれた危機に立ち向かうところから始まる。事態は予想外のものへと展開。タイムリミットが迫るなか、イーサンは仲間(マギー・Q)とともに世界を駆けめぐる。

J.J.は「今回は舞台を東京に想定して脚本を書いていた。大部分の場面が東京で起こることだった。しかし、事前に私たちが必要としていたビルが見つけられなかった。そこで舞台を上海に移すことになった。次回はなんとしてでも東京で撮りたい」と、日本のファンを喜ばせる発言。

会見後、国土交通相を表敬訪問することになっていたトムも、「渋滞になるかもしれないけど、どうか1日、東京を貸してください。素晴らしい映画を作りますから。大臣に撮影許可をお願いしてみよう。いかがでしょうか?」と問いかけ、詰め掛けた報道陣が拍手で答える一幕も。

また、トムは俳優の枠を超えて映画づくりへの情熱を語った。

「私のエネルギーの源は、人生、人間、仕事への興味です。スタッフや仲間とチームでぶつかり、創造していく喜びがいちばんの大きな価値です。カメラの前に立つとエキサイティングなことが起こる。現場で働くのが楽しくてたまらない」

トム・クルーズ(中央)を囲んでマギーQ(左)とケリー・ラッセル=東京・明治記念館
トム・クルーズ(中央)を囲んでマギーQ(左)とケリー・ラッセル=東京・明治記念館


さらに「理想とする男性は、(伝説的な米国人ボクサー)モハメド・アリ。“チョウのように舞い、ハチのように刺す”といわれた彼ですが、彼の誠実さと価値観に共感しているのです」

こう語り終えると一瞬、会場は静まった。両隣りに座った2人の若手女優、ケリーとマギーは、共演者であり映画界の大先輩でもあるトムに拍手を送った。

モデル時代を通して幾度も来日しているマギーは、「日本で仕事をスタートさせたようなもの。この国の倫理観がプロのリズムを養ってくれました。当時、まだ17歳でしたが、時間を守れ、ベストを尽くせといったことを叩き込まれたのです。今回、このような大作によって日本に戻ってこられたことが何よりうれしい」と日本公開に花を添える発言をした。




M:i:III(ミッション・インポッシブル3

●●●「M:i:III(ミッション・インポッシブル3)」
7月8日(土)から日劇1ほか全国ロードショー
公式サイトはこちら
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