「ザ・クイーン」
2人のエリザベス女王を演じたヘレン・ミレン
8月10日(木) USA TODAY
米HBOのテレビ映画「エリザベス1世」の女王役でエミー賞にノミネートされた英女優、ヘレン・ミレン(61)が、来月下旬のニューヨーク映画祭で上映される「ザ・クイーン」でエリザベス2世を演じている。
2人の英女王を演じたミレンは「25歳で即位、自身を国にささげるといった共通点はあるけれど、それ以外は正反対」という。
「1世は独裁者で衣装持ちだったけど、今の女王は権力者ではなく、服装も地味」。「ザ・クイーン」の衣装部屋にはスコットランド風の靴やツイードのスカートが並ぶが、きらびやかな宝石はない。「本当に飾らない人だと思う」と話す。
映画はスティーブン・フリアーズ監督。50年以上に及ぶエリザベス2世の在位期間中、国民から最大の非難を浴びた1997年のダイアナ元皇太子妃事故死への王室の対応にスポットが当てられる。
事故死当日、女王はスコットランドで休養中。訃報(ふほう)を聞くシーンでは、起きぬけで頭にカーラーを巻いたままであるなど、「はたから見れば笑ってしまうシーンもある」(ミレン)という。
ゴシップ紙には「不敬」とたたかれもしたが「安っぽいセンセーショナルな作品ではない」と自信を見せた。
ミレンは2003年に爵位を授与され、2世とは顔も似ているという。1年で2度も女王を演じ、「すばらしい経験だった」と振り返った。
産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
(C)2006.The Sankei Shimbun All rights reserved.