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透明なボーカルで包み込む
新アルバム「GIFT+」 広瀬香美に聞く 
  東京朝刊 by 安田幸弘
シンガー・ソングライターの広瀬香美が、新アルバム「GIFT+」を出した。からっと爽快(そうかい)な楽曲から孤独な寂しさをつづったバラードまで、彩りに満ちた12曲を持ち前の透明なボーカルでやさしく包んだ。5年ぶり2度目のライブツアーも決定し、例年にも増して熱い冬を迎えている。

シンガー・ソングライターの広瀬香美(撮影・小松洋)

ブリヂストンのCMソングや映画「ベルナのしっぽ」の主題歌など、アルバム中の6曲はタイアップ作品。各メディアから引っ張りだこなのは相変わらずだ。全体的に前向きなメッセージを込めた作品が印象的で、普段の生活でもポジティブな姿勢を心がけているという。

「すごく悩んで立ち止まっても必ず一定の速度であしたがくる。それならば、次は何をしようか考えたり、新しいことに挑戦した方がいいんじゃないかなあと思って」

今は作詞作曲やプロデュースのほか、自ら設立したボーカルスクールの校長や大学の音楽講師も務める。旺盛なチャレンジ精神は曲作りにも反映されているが、一方で、自分は「作家」という意識が強く、あまり人前では歌ってこなかった。

「本当は作曲家になりたかったですし、静かなところで紙と鉛筆だけで暮らしたいなあと今でも思ってます」

デビューから14年。この間、ライブツアーを開いたのは5年前の1回だけ。そのときも「最初で最後だから、いい経験をさせてもらおう」ぐらいの気持ちだった。

来年2、3月に再びツアーを開くことを決めたのは、「壁」が取り払われてきたからだという。

「これまでは100点以上とらなきゃって頑張りすぎる面があった。でも80点でもいいんじゃないかと、自分が成長できればいいんじゃないかと、緩やかな考え方になってきた」と語る。

前回はステージ上の出来事を「何も覚えていない」そうだ。「だから今回はひとつひとつの会場で思い出を残したい。みなさんとアイコンタクトをとりながら自分も楽しみたいと思っています」



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