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避け得ぬ老いとの闘い
舞台「黄昏」 長塚京三に聞く
  産経Web by 柳谷昇子
“老い”と“家族のきずな”をテーマにした舞台「黄昏」が13日から東京・ル テアトル銀座で上演される。ヘンリー・フォンダらの出演で映画化もされたアーネスト・トンプソンの人気戯曲。長塚京三が老け役に挑む。


舞台は米メーン州の避暑地にある別荘。79歳のノーマン(長塚)と妻エセル(八千草薫)がひと夏を過ごすためにやってきた。やがて娘のチェルシー(賀来千香子)が、新しいパートナーのビル(三浦浩一)と彼の息子ビリー(中村友也)を連れて合流するが…。

ノーマンは何かと小言が多く、悲観的なことを言っては妻を困らせ、娘とは昔のしこりからぎくしゃくしたままだ。

「がんこジジイというか食えないオヤジというか…。ただ、老いや死という避けられないものとの闘い、心の叫びが不適切な言葉になったり、人に対して不寛容になったりするのでは。肉体と精神の老化というシリアスな話ですが、勝ち目のないものとのノーマンの闘い方にはひかれるものがあります」と長塚。

着実に訪れつつある老いを実感する夫婦の姿を中心に、なにげない会話の積み重ねから家族のきずなという普遍的テーマが浮かび上がっていく。

「親子や夫婦、他人同士のかかわりあいの大切さを教えてくれる本(脚本)。世代によって感じるポイントが違うと思います。ノーマンはぼくより20歳ほど年上ですが、いつかは老いと折り合いをつけなきゃいけない時がくるし、学習しておきます(笑)。背筋をのばし、一生懸命に闘う姿を見ていただければ」

24日まで。(電)03・5485・5999。



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