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美肌のため、富士山登り検証
SK−II エアータッチ ファンデーション 開発の秘密
  東京朝刊 by 津川綾子
美肌のため、富士山登り検証
顔に向かってシューッとひと噴き。ふんわりと霧状の柔らかな空気が頬(ほお)をなでれば、肌がつやつやと輝きだす。

「SK−?U エアータッチ ファンデーション」を開発した松原郁さん(撮影・津川綾子)

9月にリニューアル発売された「SK−II エアータッチ ファンデーション」は、パウダー(粉状)でも、リキッド(液状)でもない、エアー状のファンデーションの粒子を肌に塗布する独自のメーク法で、薄く肌にベールをかけたように仕上がると評判。発売10日時点で2カ月分を売り、現在もヒット中だ。

まずはUFOのように不可思議なコンパクトの形状に驚く。ちょうど女性の手のひらにおさまる大きさで、この中に美肌をかなえるテクノロジーの粋がつまっている。ふたを外すとノズルがあって、中央のスイッチを押せばファンデーションが目に見えない霧となって噴き出す仕組みだ。

ファンデーション粒子は、赤ちゃんの肌の角質と同じ直径30ミクロンという細かさ。コンパクト内の“ある仕掛け”によりファンデーション粒子がプラスイオン化して、肌表面のマイナスイオンに吸い寄せられる。これら粒子は同じ電荷を帯びて反発しあって重ならず、厚塗りにならない。すべてが肌を美しくみせるように働き、美肌3原則である「キメ、透明感、ツヤ」をかなえてくれるのだ。

「噴き出し口のノズルの形から、ファンデーションをコンパクト内におさめるリフィル(袋)の材料まで、美肌をかなえるコンビネーションを完成させるため、開発には丸4年かかりました」とマックスファクター神戸テクニカルセンターの松原郁さん(39)。

いつでも、どんな環境でも女性の美を保証するため、ナップザックにエアータッチファンデーションをしのばせて富士山五合目に登ってはシューッ、真夏にコートとフリースジャケットを着込んで気温5度の部屋に入ってシューッ。その検証方法はイメージと裏腹に体育会系だった。

このファンデーション、目を閉じて噴き付けるのが特徴。ファンデーション粒子が水分に引き寄せられる性質があるためだ。つまり鏡を見る必要がない。いっそ想像たくましく、スカーレット・ヨハンソンにでもなったつもりで、シューッとやるのはいかがだろう。



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