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新アルバム「SOUL SESSIONS」 
布袋寅泰、節目のセッション
  東京朝刊 by 安田幸弘
今年で音楽活動25周年を迎えた布袋寅泰が6日、井上陽水や土屋アンナら多彩なアーティストと共演した新アルバム「SOUL SESSIONS」を出した。“ロック一本勝負”的なスリルのある作品から、エレキギターとバイオリンとの異色のコラボレーションまで、さまざまなセッションに挑戦した意欲作だ。

腕利き、個性派ミュージシャンとのセッションを楽しんだ布袋寅泰。「久々にやんちゃな気分に戻れた」と話す=16日、午後、東京・目黒のホテル(撮影・小野淳一)

共演相手は多士済々。「ロックを聴き始めた14か15歳のころから尊敬していた」という井上やCharに、5人組のリップスライムや、朋友でギタリストのブライアン・セツァーとも向き合った。よい意味で「一番けんかっぽかった」のは、ドラマーの中村達也との顔合わせ。布袋はギターを持って対面し、テンポも旋律も何も決めずに2人で本能の赴くままに爆発的に音を重ねた。「セッションの醍醐(だいご)味だなあと思ったね」

葉加瀬太郎とはバイオリンとエレキギターとの異色の共演を果たし、芥川賞作家でパンク歌手の町田康とはいろいろな四字熟語を連呼する不思議なロックを作り上げた。

「みんなどこか狂気と正気の中間でぎりぎりの表現をしているところが共通点かも」。既存の「型」を崩し、新たなものを作ろうとするそれぞれのパワーにもひかれたという。「同じにおいや志を持つ、そういう人に巡り合うもんですよね」

BOφWYのギタリストを振り出しに、ソロ転身後はボーカリストやプロデューサーとしても活躍。自在に器を変えながら、「山あり谷ありを突っ走ってきた」。3年前、映画「キル・ビル」に起用された「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」は今でも多くの国で親しまれ、世界的な成功も収めた。

「結果的にいま一番ミュージシャンとして充実している。音楽的な視野も明白だし迷いがない。間違いのない25年間だったと思う」と振り返る。「ずっとぼくにエネルギーを与えてくれるロックンロールに感謝しますね」

Charとブライアンを迎え、1月14日に大阪城ホール、20日に日本武道館、21日に横浜アリーナでライブを行う。「瞬間瞬間感じたことをエキサイティングに音にしていきたい。どんな演奏になるか、自分自身ワクワクしています」



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