19世紀の終わりに中国から
「非人間的」…人力車廃止へ インド・コルカタ
東京朝刊
インド東部コルカタで約100年にわたり市民の足となってきた人力車の「リキシャ」について、同市を州都とする西ベンガル州議会は4日、「古来の非人間的な交通手段」として完全に廃止する法案を採択した。PTI通信が伝えた。
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人力車の「リキシャ」を引く男性ら(AP) |
リキシャは19世紀の終わりに中国から伝わったとも、日本の人力車がモデルともされ、南アジア各地の庶民の交通手段になっている自動三輪タクシー「オートリキシャ」や三輪自転車「サイクルリキシャ」の原型。
PTIなどによると、コルカタでは1919年に正式に交通手段として認定されかじ棒を人力で引く形がそのまま生き続けた。リキシャを引く5937人が免許を持つが、実際は2万人いるとも言われる。
このため代替の仕事の提供を求める野党の強い反対があり、法案通過には約2年かかった。しかし、過去にも州政府が禁止しながら生き残ってきただけに、今回の法案通過で本当になくなるかどうかは不明だ。(ニューデリー 共同)
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