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アートへのこだわり具現化
ヒステリックグラマーのギャラリーが青山に
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ロックテーストのファションが人気のアパレルブランド「ヒステリックグラマー」がこのほど、東京・青山に「ラットホール ギャラリー」をオープンした。国内外向けに写真集を出版してきた、アートへのこだわりの具現化である。

「なぜ洋服屋が写真なのかっていうと、ファッションカタログを作っていて痛感したんですよ。どんなにシチュエーションにこだわっても、要は写真家でコトは決まる。そんな人たちをサポートできたら面白いと思った」と、デザイナーの北村信彦氏(44)。

旗艦店の地下、約90平方メートルの本格的なギャラリー。オープニングは森山大道氏。現在は荒木経惟氏の個展(27日まで)を開催中だ。鮮やかな花にヤモリのしかばねを配して、生と死や男女の対照を写し出す「花とヤモリンスキー」、白黒の緊縛ヌード写真にカラーペインティングを施した「緊縛写巻」など、アラーキー独特の世界観に来場者が引きこまれていた。17日には、次の個展を行うウクライナ出身のボリス・ミハイロフ氏と荒木氏のトークイベントも予定している。

北村氏がヒステリックグラマーを立ち上げたのは昭和59年、21歳の時。80年代DCブームの終わりに登場した異端のブランドが、今やメンズや子供服も展開し六本木ヒルズなど全国43店舗に成長。写真集を通じて海外でも認知が広がり、最近はポップアートの巨匠、故・アンディ・ウォーホルの服飾雑貨も手がけている。



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