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舞台はラスベガスで公演中
ビートルズの「ラブ」が象徴するもの
   by USA TODAY
【ワシントン=USA TODAY(ラーク・ボーデン)】エンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユのビートルズを題材にした舞台「ラブ」がラスベガスで上演中。その音楽を収録した同名のCDもビートルズのアルバムとして発売された。「ラブ」にはどんな意味が込められているのか。

シルク・ドゥ・ソレイユの「ラブ」の舞台
シルク・ドゥ・ソレイユの「ラブ」の舞台

既存の音源を中心にリミックスしたCDには「Gnik Nus」という曲が含まれているが、これは「アビーロード」収録の「Sun King(サン・キング)」を逆さにつづったものだ。こうした言葉遊びは、1965年以降のビートルズアルバムに頻繁に見られ、ビートルズを象徴するものでもある。

舞台監督のドミニク・シャンパーニュ氏は「ビートルズの音楽に、聴くものはさまざまなイメージを思い描くことができる」と語る。舞台で表現しやすいというわけだ。だが、ビートルズは若手人気バンドの時代から、サイケデリックな世界に入り、さらにはインド音楽に傾倒するなどめまぐるしく変化した。

「ビートルズは何か…と考えるときわめて難しい」とシャンパーニュ氏。そこで、ポール・マッカートニーのアドバイスもあって、舞台ではすべての時期が展開されることになった。

戦後の荒廃した英国の都市リバプール。案内役は、アルバム名に登場するサージェント・ペパーである。若者たちを救ったのはロックンロールだった。曲は「アイ・アム・ザ・ウォラス」。「ウォラス(セイウチ)はロックンロールを象徴するもの。ビートルズはエルビス・プレスリーになりかったのだ」(シャンパーニュ氏)。若者たちは、ドラック入りのお茶を飲まされ、サイケの世界へ。さらに、古代ヒンズーの教えに浸るが、最後はラブ&ピースで締めくくられる。

故ジョージ・ハリソンとこのパフォーマンスを構想したシルクの創設者、ガイ・ラリベルテ氏は「ビートルズの使命はラブ&ピースであり、それはわれわれと同じものだと信じている」と話している。



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