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条例案「一戸建て最低400平方メートル」
芦屋の“豪邸限定”まちづくり 
  東京朝刊
兵庫県芦屋市は4日、全国有数の高級住宅地として知られる芦屋市六麓荘(ろくろくそう)町と奥池南町の両町を、敷地面積400平方メートル以上の一戸建てしか建てられない“豪邸限定”の住宅地として指定する、異例の条例改正案を議会に提出した。来年2月1日の施行を目指す。

市によると、これまで両町の住民は自治会レベルの建築協定を設け、改正案とほぼ同じ内容の制限をしてきた。

しかし、こうした協定には法的拘束力がなく、マンション建設計画が浮上しても、行政が立ち入ることができなかった。このため、住民が数年前から条例化を市に求めていた。

改正案の対象エリアは約116ヘクタールで、現在はここに570世帯以上が暮らしている。改正案によると、最も規制が少ない地区でも敷地面積は400平方メートル以上、建築物の高さは10メートル以下。一戸建て住宅に限定する。自治会の建築協定を踏襲し、商業施設を造ることも許されない。

市の説明では、六麓荘では近年、高額な相続税などが負担となって土地を売却するケースが続発。購入した企業が営利施設を建設しようとしたケースもあったという。

芦屋市建築指導課は「市民が長年求めてきた住環境や景観と、芦屋のイメージを大切にしたいという市の意向が合致した」と説明している。



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