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さまざまな生と死をめぐる話−
世界の8番目の不思議はグランドキャニオン
   by USA TODAY
【グランドキャニオン国立公園(アリゾナ州)=USA TODAY(ジェーン・クラーク)】USA TODAYとABCテレビの「グッドモーニング・アメリカ」が専門家や読者、視聴者に「新世界の七不思議」を選んでもらったところ、グランドキャニオンは8番目にリフトアップされた。そのグランドキャニオンの生と死をめぐるお話―。

グランドキャニオン国立公園

観光客は大峡谷を見るとまず歓声を上げ、次に落ちたらどうなるかという疑問を募らせる。もっとも頻繁にレンジャーに向けられる質問だが、1925―2005年の落下事故死は53人。これとは別に、48人のハイカーの落下事故死が確認されている。

大峡谷を見ていると自分が小さなとるに足らないものに思えるのか、自殺する人もいる。だが、年間10―12人の死亡者の4分の1は熱中症によるものだ。行方不明となって熱中症で死亡するのだが、捜索・救出を必要とする事故はここ数年減っている。

04年夏、若いクロスカントリーのランナー2人が道を誤って1人が疲労から倒れ、もう1人も水を探していて力尽きて死亡した事故があった。国立公園ではこの事故の内容を掲示するなど、危険を周知させる努力を続けており、その効果が表れ始めたという。

75―78年の間、レンジャーを務めた地質学者のウェイン・ランネイ氏は「当時は奇妙な人たちを数多く見た」と話す。木靴を履いたオランダ人女性、はだしのハイカー、ストーブと鶏を抱きかかえた移民、バイクを分解して持ち歩いているライダー…。「峡谷を何と考えているのか」とランネイ氏は首をひねった。



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