産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
吉岡秀隆主演×杉田成道演出 フジ系土曜プレミアム「死亡推定時刻」
「北の国から」コンビで初サスペンス
8月30日(水) 東京朝刊 by 安藤明子
フジテレビ系の土曜プレミアム「死亡推定時刻」(9月9日後9・0)で、吉岡秀隆主演・杉田成道演出という「北の国から」コンビが約4年ぶりで復活した。二十数年来のコンビが初めて取り組んだ本格サスペンス。2人とは初仕事となる松平健のイメージチェンジぶりも注目だ。

吉岡秀隆(左)の『柔』と松平健(右)の『剛』がぶつかり合いが見どころ(フジテレビ提供)
吉岡秀隆(左)の『柔』と松平健(右)の『剛』がぶつかり合いが見どころ

吉岡と杉田の顔合わせは名作シリーズの最終章となった「北の国から2002遺言」以来。この間、吉岡は同局系「Dr.コトー診療所」、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」などで主演俳優としての地位を確立する一方、私生活では結婚、離婚を体験。そんな彼を杉田は「いつも新鮮で初めて付き合うような気がするのは彼の特質かも。それにしても、大きなスケールを感じる男になったと思う」と目を細めた。

朔立木(さくたつき)の同名小説のドラマ化。開口一番、「杉田さんの演出は相変わらずしつこい、ではなくて粘り強い(笑)。うれしい半面で怖くもあり、初心に戻ってやりました」と話す吉岡が演じるのは、少女誘拐殺人の罪に問われた青年の冤罪(えんざい)を晴らすために奮闘する正義感あふれる弁護士の川井倫明。

被害少女の父親で傲慢(ごうまん)な建設会社社長、渡辺恒蔵にふんして川井と対峙(たいじ)する松平も「(杉田演出は)うわさで聞いていたが想像以上に粘り強くてこまかい。役柄もこれまでやってきたいい人の役やヒーローとは違うので、自分への挑戦の意味も含めて仕上がりが楽しみ。吉岡君はさわやかでいい」と大いに刺激を味わった様子だ。

2人の初共演は、プロデュース兼務の杉田のキャスティングで、「吉岡さんの繊細さと松平さんの迫力ある演技のぶつかり合い」がねらい。2人は芝居上では激しく火花を散らすものの、「個人的には野心的で人間っぽい恒蔵が好き。川井としても彼に魅力を感じているところがあると思うので、松平さんの胸を借りてぶつかりました」と吉岡。事件の背景には恒蔵の少年時代の極貧体験があり、松平も「恒蔵は金もうけを優先し、人の愛や情が見えなくなってしまった男。そんな自分にくってかかってきた川井の人間性にひかれるところがある」と、サスペンスの裏に隠された人間ドラマに共感しきりだ。

ほかに小林薫(恒蔵の兄)、永作博美(恒蔵の妻)、國村隼(県警本部長)らが共演。



産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
(C)2006.The Sankei Shimbun All rights reserved.

ここは記事のページです