米で提供増える
美術館でiPod 聴いているのは音声ガイド
8月30日(水) USA TODAY
【ワシントン=USA TODAY(ジーン・スローン)】携帯音楽プレーヤー、アイポッド対応の音声ガイドを提供する美術館が増えている。訪問前にウェブサイトでダウンロードしてもらい、見学中に再生して、美術品に関する解説を聞いてもらう。
ミネアポリスのウォーカー・アート・センターでは1年前に導入。アイポッドを持っていない人には、貸し出しも始めた。ただ、自分のパソコンで事前にダウンロードするのは面倒なため、その場でダウンロードできるシステムを導入する方針だ。
美術館の音声ガイドは従来、有料の専用機を貸し出すのが一般的だった。だが、アイポッドを使えば、訪問者は専用機の料金を支払う必要がなく、美術館側も専用機のメンテナンス、充電の手間がはぶけ、「コストを削減できる」(ウォーカー・アート・センターのロビン・ドウデン館長)という。
同センターでは、携帯電話による作品説明も実施していて人気がある。作品横に示された番号にかけると、作者本人による説明が聞ける仕組みだ。
同センターのほか、6年に及ぶ修復を終えたワシントンのスミソニアン・アメリカ美術館では映像を含むアイポッド用の館内ガイドを用意。インディアナポリス美術館やカリフォルニア州オレンジカウンティ美術館でも、ダウンロード用の音声ガイドを提供している。
第三者が作成した“裏ガイド”もあり、批評家リー・シーゲルさんによる「ニューヨーク・メトロポリタン美術館における過大/過小評価作品」などが出回っている。
写真=美術館にお出かけの際には音声ガイドのダウンロードを忘れずに…(USA TODAY)
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