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ロンドン発のブラックユーモア
浅野温子 3人芝居「ダム・ショー」に挑戦
8月23日(水) 東京朝刊 by 柳谷昇子
ロンドン発のブラックユーモアに満ちた3人芝居「ダム・ショー」が9月1日から、東京・三軒茶屋のシアタートラムで上演される。主演の浅野温子は「自分に新しい空気、風を取り込む感覚で舞台に足を運んでほしい」と話す。

浅野温子 高級ホテルの一室。スクープをねらう記者のリズ(浅野)と相棒のグレッグ(鈴木浩介)は銀行員になりすまし、コメディアンのバリー(浅野和之)にトークショーをもちかける。部屋の片隅には隠しカメラが置かれており…。

「セリフがシニカルで、ユーモラスな場面もある。“だまし、だまされ”の展開で見せる会話劇です。リズに関して言えば、この女性ってどういうキャラクターなんだろうと思われるぐらいの方がいいかも」と浅野。

うそ、裏切り、欲望、かけひき…。英劇作家ジョー・ペンホールがジャーナリズムの世界をブラックユーモアたっぷりに描いた。

「観客がどう気持ちよくだまされてくれるか。舞台を見ているとき、1人だけ笑うとちょっと怖いけど、この作品はそれが許される。見た人それぞれの笑いのポイントも印象も違う作品です」

昭和52年にドラマデビューしてからまもなく芸能生活30年を迎える。平成10年に初舞台を踏んで以来、1年に1本は舞台に立っている。

「舞台は映像より後に始めたから、新しい発見がある半面、ぶつかることも増えたけれど、やってよかった。脱皮とかそういうものじゃなくて、年齢に応じた作品にチャレンジしていきたい」

3年前からは、「日本神話への誘い」と題し、日本各地の神社で「古事記」の一人語り公演を行っている。全国の神社をまわるのが目標。商業公演とは別に、スタッフとともに手弁当で続けるライフワークだ。

「日本のいい話を残したいという思いで始めました。発信でありチャレンジともいえます。始めたことに結果は出したいけれど、ひとつの見極めがつくのは20年後ぐらいかな。スタッフとは『目指せ100歳!』と言っています」

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17日まで。(電)03・5485・5999。