「きらら397」 「ほしのゆめ」「ななつぼし」
北海道産米、高品質・お手頃価格で販売日本一
8月20日(日) 産経WEB
農水省がまとめた1年間(平成17年7月〜18年6月)のコメの都道府県産別の販売実績(速報値)で、北海道産が前年比23.8%増と大きく伸び新潟県産を抜いて5年ぶりに首位を奪回したことが19日、分かった。
かつては安いが味はいまひとつといわれた北海道産米。最近は品質がアップし低価格を武器にして、コシヒカリブランドを持ち4年連続で首位だった新潟県産を逆転した。東北各県(青森県除く)などのコメどころは前年を下回り苦戦だった。市場関係者は「消費者はある程度おいしければ安いものを選ぶ傾向が出てきた」と指摘、消費者の低価格志向が浮き彫りになった格好だ。
農水省によると、今年6月までのコメの年間販売量は全国で850万8483トンで前年比1.7%減少と2年ぶりに前年割れした。
産地別では1位の北海道の販売量は約66万トン。北海道は昨年、作況指数が「109」と全国一の豊作だったことも寄与した。
新潟県(作況指数100)は約57万トンで6.3%減少した。3位の秋田県は4.7%、4位の福島県は12.1%のともに減少。全体的には消費者のコメ離れ傾向が続いているという。
コメ価格センターでの60キロ当たりの入札価格は、新潟の一般コシヒカリが1万8000円台だったのに比べ、北海道産は主力銘柄「きらら397」が4月まで1万2000円台と3分の2。「ほしのゆめ」や「ななつぼし」も人気だという。
北海道産米の約75%を扱うホクレン農業協同組合連合会(札幌市)は、「北海道のコメは品質が上がり、逆に価格は手ごろ。ファミリーレストランなどの外食産業でも好評だ」と話している。
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