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東大などのチーム発表
花粉症にさよなら!? 植物の成長抑制ホルモン 
8月11日(金) 東京朝刊
植物の成長を抑制するホルモンの働きがあるとみられる計26種類の物質を、東京大と名古屋大などの研究チームが突き止めた。花粉が飛ばない植物や、盆栽に適した樹木の開発などに役立ちそうだ。11日付の米科学誌サイエンスに発表した。

植物ホルモンは主要な7つを含め約10種類が知られており、高濃度で投与すると成長を抑制するものもある。今回の物質は種類が多いうえ、非常に低い濃度で効果を発揮するのが特徴という。

全遺伝情報(ゲノム)が解読されているシロイヌナズナの遺伝子解析を通して、これらの物質を特定。化学合成して投与したところ、花や芽の形成が抑えられたり、水分の通路である導管への細胞分化を阻害したりすることが分かった。

いずれもアミノ酸が12個つながっているペプチド型のホルモンで、タンパク質より小さいため、細胞壁を通り抜けて情報伝達しているらしい。

枝分かれせず枝打ち不要な樹木などの実現も期待できそうで、東大大学院の福田裕穂教授は「環境や食料、資源など、植物にかかわる社会問題解決に貢献できる成果だ」と話している。

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