産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
15年8カ月ぶり高値更新
ガソリン143・7円に 全国平均 湾岸危機以来
8月10日(木) 東京朝刊
石油情報センターが調べた7日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)が143・7円となり、湾岸危機当時の平成2年10〜11月に付けた調査開始以来の最高値である142円を15年8カ月ぶりに更新したことが9日、明らかになった。前週7月31日時点の137・4円から水準を一気に切り上げた。

ガソリン卸値は最大手の新日本石油が8月出荷分から前月比で最低4・3円、週単位で卸値を決めているエクソンモービルも7月29日に前週比で6・6円引き上げた。

原油市場の国際指標である米国産標準油種WTIの先物価格は1バレル=75ドル超の最高値圏で推移している。元売りの原油調達コストが拡大し、ガソリン店頭価格がさらに跳ね上がり、家計を一層直撃する可能性もある。

レギュラーガソリン 高速道路SAでは137円
レギュラーガソリンの全国平均小売価格が1リットル当たり一気に140円台に突入したが、高速道路のサービスエリア(SA)では、沖縄を除く全国統一価格で「137円」を掲げている。帰省や行楽で高速道路を利用するなら、SAでの休憩に合わせて満タンにするというのも賢いドライバーの家計防衛術だ。

中日本高速道路管轄の北陸自動車道「賤ヶ岳SA」で、給油所を運営する滋賀石油(大津市)では、「高速道路のガソリンが割安なことを知らないドライバーが多い」と話す。管内に82カ所の給油所を持つ東日本高速道路によると、市中価格との価格差が約5円となった場合の販売量は前月比で9%伸びるという。

SAのガソリン上限価格は、経済産業省が毎週公表している全国平均価格のうち、特定の週のものが採用され、市中のガソリンスタンドとは価格が異なる。東日本高速道路では「原油価格が上昇局面の時は市中価格よりも安くなり、下落局面なら高くなる」(同社)という。この夏休みは、高速道路で給油した方が安上がりだ。

産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
(C)2006.The Sankei Shimbun All rights reserved.

ここは記事のページです